LINK U
やりたいと思ったことには一直線。でも、将来は流れに身を任せたい

やりたいと思ったことには一直線。でも、将来は流れに身を任せたい

萩野 恵吾

萩野 恵吾

長岡工業高等専門学校 電気電子システム工学科

2025年2月26日

6

#発想力#工業#コミュニケーション能力#インフラ#IT#挑戦#アクティブ

長岡工業高等専門学校で電気電子システム工学を学ぶ萩野恵吾さん。学生生活も4年目を迎え、専門的な研究や就職活動と向き合う時期でありながら、彼は学園祭の演劇の脚本執筆や飲食店のアルバイトにも全力で取り組んでいます。幼少期に電車に夢中になった少年が、なぜ高専という道を選び、多忙な日々の中で「人と関わる楽しさ」に目覚めていったのでしょうか。ご自身を「自分から声をかけるのは苦手な人見知り」と語りつつも、誘われればどこへでも足を運ぶその軽やかなフットワークさの背景に迫ります。

新潟県新潟市江南区亀田出身。長岡工業高等専門学校電気電子システム工学科。幼少期から鉄道を愛し、中学時代には生徒会やクラス委員を経験。現在は電気材料の研究室で光触媒を用いた水素発生の研究に取り組む傍ら、学園祭の学科対抗演劇で主役や脚本作りを務めるなど精力的に活動中。

踏切で電車を眺めていた少年時代と、旺盛な好奇心

新潟市江南区の亀田で、長男として生まれ育ちました。下に妹が一人います。物心ついた頃からとにかく電車が好きで、家ではずっとプラレールで遊んでいましたし、小学生の時にはNゲージの模型を買ったりもしました。

特にSLや貨物列車のような、ビジュアルがかっこいいものがお気に入りでしたね。当時は新潟からSLが出ていて亀田も通っていたので、家の近くの線路や踏切まで一人で足を運び、ただひたすらに電車を眺めているような子どもでした。小学校の低学年で自転車を買ってもらってからは、嬉しくて家の周りをめちゃくちゃ探検して乗り回すなど、楽しいことが好きなアクティブな性格だったと思います。

5歳から小学校が終わるまでは、週に1回水泳を習っていました。中学校に入ると、小学校の時に見て憧れたアニメ『ハイキュー!!』の影響で、バレーボール部に入部しました。この頃から深夜アニメやラブコメ系などのアニメにもハマっていきましたね。

一方で、学校生活ではクラス委員や生徒会役員にも立候補していました。人の前に立って意見をまとめたり、週1回ある学年集会で司会を各クラスの委員で交代して回したり、生徒会の行事運営をやってみたりすることに、純粋な興味があったんです。目立ちたいという気持ちもあったのかもしれませんが、とにかく「面白そう」「やってみたい」と感じたことには一直線に突っ走るのが、昔からのスタイルでした。

鉄道好きの影響もあり、将来は工業系の道に進みたいと考えていました。親から高専の存在を教えてもらい、中学2年生に上がる頃には自分の中で高専に行こうと進路を決めていました。

学園祭に魅了されて。裏方から主役、そして脚本作りへ

晴れて長岡高専に入学して寮生活を始め、現在は電気回路や電子回路、電磁気学、そしてプログラミングなどを幅広く学んでいます。また、毎年11月に開催される学園祭に熱中するようになりました。

2年生の時には、クラスの出し物の実行委員を務めました。40人いるクラスメイトをまとめる役割で、話し合いの進行をしたり、話し合いで決まった出し物の企画書を作って学校に出したり、大変でした。人の前に立って物事を仕切る難しさを感じましたが、やりがいがありました。

3年生では、2つ上の先輩から誘われて「個人出展」をサポートしました。長岡高専の学祭は、クラス単位での出し物だけでなく、希望者が個人で出展できる制度があって。2年生の時に友達が手伝っているのを見て面白そうだと思い、先輩に誘ってくださいと声をかけていたんです。また、この年から学園祭の目玉行事である「学科対抗演劇」にも役者として参加しました。友人が幹部をやっていて役者が足りないと聞き「じゃあやってみようかな」と話したのがきっかけです。

初めての役者経験。少しの時間しか出ない脇役でしたが、緊張しました。練習期間に先輩や後輩と話しながらひとつのものを作り上げるのは楽しかったですし、つながりが広がったのも良かったです。高専はそれぞれ好きなものや尖った人も多いので、そういった知り合いが増えるのは嬉しいです。

そして4年生はさらに大忙しでした。友人と一緒に「唐揚げと米」のお店を個人出展しましたし、演劇ではなんと、主役を務めることになりました。『火垂るの墓』をイメージしたシリアスな脚本で、主人公のお兄ちゃん役(亡くなるおばあちゃんが戦争の時の夢を見る際に出てくる兄)でした。出番もセリフも多くプレッシャーはありましたが、いざ本番が始まってみると脚本の流れに身を任せるだけでした。演技をする喜びを全身で感じることができました。

学祭での演劇にすっかりハマってしまい、5年生になる来年は「脚本」に挑戦します。今は『孤独のグルメ』風のコメディにするか、謎解きホラーにするか、タイムリープものにするか、様々なアイデアを練りながらワクワクしています。

誘われたらどこへでも。流れに身を任せて描く未来

高専を卒業してからの進路は、進学ではなく、就職を考えています。勉強をしていくというよりも早く社会に出て働きたいと考えています。いくつか働いてみたい業界などは考えていますが、その先の将来みたいなものは、あまりクリアにはイメージできていません。昔から優柔不断で、なかなか決められない性格でもあります。

でも、それでいいと思っています。色々な人と関わる中で、決めていければいい。私は人見知りでビビりなので、自分から積極的に話しかけるのは躊躇してしまうタイプです。でも、面白そうな誘いがあれば、すぐについて行くフッ軽な一面もあります。そして一度やりたいと決めたことには一直線に頑張れます。だからこそ、普段話さないような相手でも、きっかけさえあれば誰とでもすっと仲良くなれるのだと思います。

学園祭も、バイトも、演劇も、すべてが大切な「人生経験」です。これからも、周りの面白い人たちとの関わりを大切にしながら、自分の心が「楽しい」と動く方向へ、流れに身を任せて進んでいきたいですね。

Profile

萩野 恵吾

Keigo Hagino

萩野 恵吾

長岡工業高等専門学校 電気電子システム工学科

新潟県新潟市江南区亀田出身。長岡工業高等専門学校電気電子システム工学科。幼少期から鉄道を愛し、中学時代には生徒会やクラス委員を経験。現在は電気材料の研究室で光触媒を用いた水素発生の研究に取り組む傍ら、学園祭の学科対抗演劇で主役や脚本作りを務めるなど精力的に活動中。

Related